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愛媛ツウのおススメスポット!

おおず歳時記探訪 水無月編

肱川鵜伝 大洲のうかい

 夏至の日から約二週間、陽の落ちる時間は1年で一番遅くなる。6月下旬から7月上旬までのこの時期は、肱川街道沿いの人々が水に感動し水を恐れてきた物語の舞台にもなるのだ。
 午後6時、うかいレストプラザには屋形船に乗ってうかいを楽しむ人たちがやってくる。お世話をする市内の料飲店のスタッフも船上食や飲み物などの配膳に精を出す。船頭はその様子を見守りながら他船の船頭たちと会話を交わし情報交換をしながら客の乗船を待つのだ。

 徐々に日が落ちる。斜陽は水面を照らし一面こがね色に染まる。そこへ船頭の「出しますよ~」というかけ声と共に料飲店のスタッフが屋形船を押し出す。約2.7km の川下りをしながら鵜飼い遊覧へと出発するのだ。水面は静かだ。河鹿蛙の独奏とリズミカルな櫓漕ぎの音が心地よい。これを「河畔のシンフォニー」と謳い、喧噪の世界から逃れ大切な人に想いを馳せるもよし。そうこうしていると舞台照明はいつの間にか群青色に変わりゆく。

 見ず知らずの乗船者同士が縁あって一パイの屋形船でのひとときを共にする。会話は弾む。今時のシニア世代もスマホを駆使してにわかカメラマンに変身する。案内人が声を掛ける。「スマホはしっかり握って落とさないように。水の中へ落としても鵜は拾ってはくれませんからね」と。

船上食郷土料理(例)
肱川産鮎の姿寿司

 出船後一時間くらいの間に船上食をいただく。肱川の幸から生まれた郷土料理の逸品たち。みなが楽しみにしている「鮎の塩焼き」。箸で押さえながら身をほぐし、最後は骨を抜いてまるごと口の中へ。後追いに冷や酒で整えたら最高だ。「鮎の姿寿司」は特に新鮮な捕れだちの鮎が素材。その脇に添えてある肱川産「鰍」は言わずと知れた超高級珍味だ。油断してると飲み過ぎて鵜飼いにならなくなるのでほどほどにと案内人が呟く。

鵜が鮎を咥えて上がってくる様子に感激

 時刻は19時30分。日の入りは19時25分頃(6/21~7/4までが概ねこの時間=地域によって差がある)なので群青色に染まりつつも時には夕焼けも現れるのが6月から7月にかけての夕暮れなのだ。上流から篝火が下ってきている。鵜舟だ。大洲の鵜飼いは「合わせ鵜飼い」といって全国十二ヶ所の鵜飼い開催地の中でもこの方法を採っているのは大洲だけだ。2018年夏を最後に退任した名鵜匠山中年治氏が実に45年がかりで確立されたと言って間違いではない。コースごとに左右の川岸にて待機している屋形船が入れ替わりながら鵜舟と併走する。それを司っているのが最後尾にいる鵜匠専属の船頭なのだ。その日の水温や気温などにもよるが、腹を空かせて仕事に臨む鵜たちもしっかり仕事をする。鵜匠との絶妙な掛け合いと会話が鵜飼いをより一層楽しいものに仕上げる。

国内唯一の「合わせ鵜飼い」の画

 国内唯一の「合わせ鵜飼い」を今年の夏はお楽しみいただきたい。写真撮影の被写体としては超ハイレベル。こちらにも是非挑戦していただきたい。

6月が見頃の如法寺の睡蓮
雨上がりが最高の臥龍山荘庭園

 昼間の間に旧大洲藩香華寺でもある「如法寺」と「名称臥龍山荘庭園」は、6月のお立ち寄りオススメポイント。スマホで写メしてSNSアップも良し、一眼レフで撮影を楽しむもよし。潤いが美しさを増す大洲での旅のひとときをお愉しみいただきたい。/Mr.K

お問い合わせ先
大洲観光総合案内所 Tel.0893-57-6655

2024年6月1日(土曜日)

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