風薫る初夏の旅へ。

心地よい風が頬を撫でる初夏の景色。
旅人たちを乗せた伊予灘ものがたりが音を立てて城下町大洲を目指す。
旅をするにはサイコーの季節を迎えた。
道後温泉から四国西南方面への玄関口は城下町大洲。いくつかルートはあるがここでは代表的なふたつをご紹介する。
まず列車を利用するならお勧めは人気の伊予灘ものがたり。松山を出ると予讃線向井原駅から愛ある伊予灘線を走り、途中下灘駅を経由して伊予長浜駅から肱川右岸を走って伊予大洲駅を目指す。写真は八多喜駅手前付近を走っている場面。沿線には花が咲き乱れ正に旅に花を添える癒やしの景色なのだ。

少しばかり高いところから下界を見渡す。
城下をくねりながら流れる肱川と河岸の名城。
山頂が赤いツツジの帽子を被った冨士山。


ここ数年、冨士山のツツジは4月20日頃から咲き始めてゴールデンウィークには終わっているというパターンだったが、今年は違う。5月1日現在満開には至っておらず、このままだと連休終了後の翌週くらいまではなんとか楽しめそうな気配なので要チェック。紅く染まった冨士山山頂を観ながらの町並散策は「写メ自撮りインスタ映えサイコー」であるからして、散策しながら「※」の写メスポットを探していただきたい。
また、5月からは「お舟めぐり」も運行を始めているのでこちらもオススメ。軽食を買い込んで屋形船に乗っておしゃべりしながら大洲城を背景にしての写メはインスタ自慢にもってこい。船頭さんと案内人さんとの会話も併せて旅は盛り上がるのだ。
■詳しいお問い合わせ
伊予大洲駅観光案内所 Tel.0893-57-9161
〒795-0054 愛媛県大洲市中村119番地
大洲観光総合案内所 Tel.0893-57-6655
〒795-0012 愛媛県大洲市大洲649番地1
大洲まちの駅あさもや1階
もうひとつのルートは、道後温泉からレンタカーを利用して松山自動車道内子インターで降りるコースだ。松山駅からフリー切符などを使って列車で内子を目指す方法もあるが、ここでは小田川河岸の散策散歩をご紹介するのでレンタカーを利用していただくことにする。

内子町は、藩政時代に大洲藩支藩の新谷藩が治めていた街道沿いの在郷町として栄えた。愛媛県を代表する観光地でもある道後温泉とこの内子町護国町並散策をセットした旅行商品は、2000年初め頃に大変な人気を博したことで知られる。特に古民家を改修して活用する街づくりの手法は先進事例としても取り上げられ、モデルケースとしても全国にその名が知れた。
高速道路を走れば、道後温泉からだと約Ⅰ時間もすればほどなく内子インターを降りる。国道56号の三叉路に出るのでここを左折。そのままⅠ㎞ほど緩やかな上り坂を走って交差点を左折。下って行くと小田川が視界に入る。ここでは毎年5月5日に大凧合戦が開催されることで有名である。お出かけ日がこの日と重なるようだとかなりの混雑なので事前情報収集が大切。
そのままクルマを走らせて「豊秋橋」を左折、渡り切ったらすぐ右折して「あけぼの橋」付近までいくと河原へ降りる道があるのでそこでクルマを駐車。コンビニおにぎりなどを用意して新緑の中を散策すると、野鳥や小鳥の出迎えを受ける。そんな空気をいっぱい浴びたらいよいよ次は内子町の町並散策へと向かう。
目指すは「内子町ビジターセンター」だ。クルマを止めたらここを拠点に散策されることをオススメする。施設内には案内所もあってスタッフが常駐しているので、散策ルートなどについてアドバイスを受けることができる。また施設内には「金木犀」というカフェ&軽食レストランもあるのでチェックしておこう。
■内子町散策ポイント
森文酢卵ミュージアム 大森和蝋燭屋 内子晴れ 木蝋資料館上芳我邸
内子町八日市護国伝統的建造物群保存地区
■内子町散策などでのお問い合わせ
内子町ビジターセンター Tel.0893-44-3790
〒791-3301 愛媛県喜多郡内子町内子2020番地
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では今月も素敵な旅を♬
By Mr.K
2025年5月1日(木曜日)