カメラで四国霊場巡り 愛媛編

四国霊場。
今や国際色豊かなお詣りさんをお見かけする。
それも「歩き遍路」の方々が多いことに驚く。日本人ばかりではなく外国の女性がひとりで歩き遍路という方も少なくない。かつて、筆者がお四国まわりをしたいという両親とその友人たちを乗せて四国の隅から隅まで走っていた1990年頃は、高速道路はもちろんインターネットなどあるはずもなく、道先案内は「お四国まわり専用マップ」に頼るしかなかった。だが、これがよくできていた。現在はGoogleマップがあり、スマホでネット情報を手繰っていけばだいたい札所には辿り着くが、あの当時のマップには誰がどうやっていらべて編集したのか「近道」で「何分早い」ということまで表記してあったから恐れ入る。
そんな時代、筆者も合計8回ほどまわっているが、今月からまずは「愛媛編」として四十番札所の観自在から順にご紹介していきたい。お寺の情報などはネットを手繰ればつかめるので「写真を撮る」という視点でご案内をさせていただくこととする。特にその寺院の顔とも言える「山門」については被写体としてもオススメなので是非ご一読いただきたい。
※今回の龍光寺の様に、中には山門がない寺院もあります
開祖 弘法大師
創建 大同2年(807年)
撮影日 2027.06.21. / 09:30~11:00頃
機 材 SONYα1-Ⅱ+24-70mm(45mm)
山門に向かって正面が北。
6月の夏至であるから朝陽は右斜め奥から昇ってきている。
立派な山門なので、少し離れて望遠気味に撮るのがポイントだが、建築物は「垂直水平」をきっちり合わせること。レンズが被写体の建物に対して垂直水平に向いているかを確認しながらシャッターを切ることが重要。スマホ撮影でも同じことが言える。




新緑が次第に濃くなり樹木に勢いが現れ始める6月から7月にかけては、平日ならば比較的参拝者も少ないのでゆっくり撮影しながらお詣りができる。ここはマップ通りにいけば比較的すんなり到着できるので安心である。
アクセス情報
所在地 〒798-4110 愛媛県宇和郡愛南町御荘平城2253-1
電 話 0895-72-0416
駐車場 あり ※山門下:普通車15台、小学校前:普通車5台
宿 坊 あり(20人・要予約)※素泊まりのみ
公式HP http://www.kanjizaiji.com/
※四国八十八ヶ所霊場會
開祖 弘法大師
創建 大同2年(807年)
撮影日 2027.06.19. / 10:30~11:30頃
機 材 SONYα1-Ⅱ+24-70mm(24mm / 鳥居)
本堂に向かって正面が北東。
地元では「三間のお稲荷さん」と呼ばれているそうだ。創建当初から神仏習合の面影を色濃く伝えているとされ、その象徴ともいえるのが、山門は鳥居であることだとか。歴史的な物語がたくさん隠されていそうな気配。ファインダー覗きながらそんな捜し物をしてみるのは、もう一つの四国霊場の楽しみ方かもしれない。




龍光院へは簡単そうだが、道路が狭くいくつかのクランクがあるので大きいサイズの車は注意が必要。駐車場へは鳥居の左側を進めば200mほどで辿り着くが、最後が狭く上り坂になっているので十分ご注意をいただきたい。
所在地 〒798-1115 愛媛県宇和島市三間町戸雁173
電 話 0895-58-2186
駐車場 あり
宿 坊 なし
公式HP なし
※四国八十八ヶ所霊場會
開祖 弘法大師
創建 大同2年(807年)
撮影日 2027.06.19. / 11:40~12:30頃
機 材 SONYα1-Ⅱ+24-70mm(24mm / 山門)
山門に向かって正面が北東
この山門、さほどに大きくはないがスタイルが良くて写真写りが良い。特にお天気さえ良ければこの時期は山門正面から朝陽が昇ると思われるので、しっかり設定して撮影すれば良い感じに仕上がる。また、牛の背に乗った弘法大師の伝説が語り継がれる佛木寺のもう一つの見所は、境内に家畜堂という小さなお堂があるのでこれを是非ご覧いただきたい。




龍光寺からクルマであれば10分もあれば到着する。
かつては山門前に出店があって、そこで地元の方々がお接待用の「草餅」とお茶のセットでもてなしてくれていたものだが、今はその面影はない。また、秋口には付近の水田がコスモス畑に化けることでもその名を馳せている。
所在地 〒798-1102 愛媛県宇和島市三間町則1683
電 話 0895-58-2216
駐車場 あり(無料)
宿 坊 なし
公式HP なし
※四国八十八ヶ所霊場會
開祖 円手院正澄
創建 六世紀前半
撮影日 2027.06.19. / 11:40~12:30頃
機 材 SONYα1-Ⅱ+14mm / 山門
山門に向かって正面が北西
6世紀前半のころに欽明天皇(在位532〜71)の勅願により、円手院正澄という行者が唐からの渡来仏であった千手観音菩薩像を祀るため、この地に七堂伽藍を建立して開創したのが起源とされている。その後、弘法大師がこの地を訪れたのが弘仁13年(822)。既に荒れ果てた伽藍を観た弘法大師が嵯峨天皇(在位809〜23)に奏上して勅命を受けるなどして催行している。その後も鎌倉時代に源頼朝が関わるなど、歴史的なうごめきの多い寺院だ。




明石寺は、四十二番の佛木寺から一般道を走って歯長峠を越え、ゆっくり走って40分程度。
沿線には写真を撮りたくなる風景もたくさんあり、特に宇和盆地(宇和田んぼ)には超有名な「藁マンモス」がいるので、お詣りが終わったら是非撮影に立ち寄っていただきたい。米所でもあるので田んぼのど真ん中を突っ走る予讃線伊予石城駅付近は、予讃線で最も高速走行をする場所とも言われ、多くの鉄道ファンも訪れている。
所在地 〒797-0007 愛媛県西予市宇和町明石205
電 話 0894-62-0032
駐車場 あり(無料)※大型バス/中型バス1000円・マイクロバス500円
宿 坊 なし
公式HP なし
※四国八十八ヶ所霊場會
※藁マンモスの場所(伊予石城駅付近)
藁マンモスは伊予石城駅へ行けば目の前です。
山門も含めて、それぞれの寺院の歴史的な背景と地域の結びつきなどを紐解きながら撮影をして参拝するのは、納経帳や掛け軸だけでなく良い記録になると思うのでオススメです📸
7月も素敵な旅を♬
Mr.K
※参考・引用:四国八十八ヶ所霊場會
2026年7月1日(水曜日)





