四国カルスト縦断撮影旅

今回は、愛媛県と高知県の県境域に拡がる「四国カルスト」へご案内。
標高1,000m~1,400mの高地からの眺めは絶景で、このカルスト台地を縦断するように走る県道383号(四国カルスト公園縦断線)は絶好のドライブ&ツーリングルートにもなっている。石鎚を走る「UFO」道路を彷彿させるような素晴らしい景色を満喫しながらのドライブになるが、とにかく道路は狭く曲がりくねっている上に大型バイクなどが頻繁に行き交うので、運転は、焦らずとにかくゆっくり走るのが楽しむための一番重要なポイントだ。
出発はいつものように道後温泉を午前8時30分。ルートはいくつかあるが、やはり「天狗高原」を走ってのカルスト縦断コースを選択。以下にルートリンクを入れているのでご確認いただきたい。
■出発ルート 国道33号から柳谷経由 約1時間45分
出発地 道後温泉坊っちゃんカラクリ時計
午前8時30分出発予定
経由地 星ふるヴィレッジTENGU
〒785-0504 高知県高岡郡津野町芳生野乙4921−22
午前10時30分到着予定
■四国カルストの軌跡
ご存じの方々も多いことと思うが、カルストの白い岩肌は「石灰岩」だ。これは、今から約2億〜3億年前(古生代から中生代)にはこの地は海の底であったことを物語る。当時、暖かい海に堆積したサンゴ礁などが化石化したもので、そのサンゴ礁がプレートの移動によって日本列島付近に運ばれ、その後繰り返された地殻変動によって隆起し現在の標高(約1,000〜1,400m)まで押し上げられて今日に至っている。こんな高地が何とかつては海の底だったというのだ。そんなロマンを肌で感じながら絶景カルストラインを満喫していただきたい。

■天狗高原から姫鶴平へ
カルスト台地を縦断するように通る県道383号(四国カルスト公園縦断線)を登って「星ふるビレッジ」へ到着したらいったんここで休憩する。撮影構図として人気の「ヘアピンカーブ」は、津野町方面から登ってくる大型バイクなどがやっ来るのを待って、展望台から撮影するとなかなか画になる。時間的に少し早いがこの後のスケジュールを考えると、少し早めのランチを済ませておくことがオススメ。
ここで30分程度休憩(11時出発)したとして、県道383号を走って五段高原を経由し「姫鶴平(めづるだいら)」を目指す。県道383号は、狭く曲がりくねった山道なので、いつバイクが現れてもいいようにとにかくゆっくりゆっくり景色を楽しみながら走ること。絶景ポイントでは駐車できるスペースが設けてあるので、そこそこで思う存分撮影するのも良い。距離にして約5km少々、所要時間は約20分程度走れば「名物風車」が見えてくる。かつては「2基」あったが数年前に諸般の事情により撤去されたため現在は1機しかない。インターネット上のサイトでこの風車が2基写り込んでいる写真をけっこう見かけるが、その写真は古く更新されていないので注意が必要だ。
姫鶴平を見下ろせる場所に駐車スペースがあるのでここにクルマを止める。素晴らしい眺めだ。彼方に見える佐田岬、オレンジ色に光る海。高原では放牧されている牛たちが愛嬌を振りまき、良いキャストぶりを発揮してくれるのだ。
■そして源氏ヶ駄馬(大野ヶ原)へ
今回のご案内ツアーで一番のオススメはここだ。
姫鶴平から源氏ヶ駄馬の駐車場までは、距離にして約12kmほど、所要時間はゆっくり走って約30分。途中で分かれ道があったりするがGoogleマップでしっかり確認できるので心配ない。県道383号を走っていると源氏ヶ駄馬の看板があるのでそこで左折。ただし道路は狭いので注意が必要。5分も走れば「源氏ヶ駄馬駐車場」へ到着する。


駐車場からは源氏ヶ駄馬の尾根まで登る山道がある。高原地帯なので多少の草木はあるが、この時期は7月にかけて「ハンカイソウ」の群生が黄色い花を咲かせて一面に拡がるので、これがまた絶景である。写真撮影をされる方々にとっては堪えられない風景で人気スポットにもなっている。10分も登れば尾根に上がれるので心ゆくまで絶景をお楽しみいただきたい。事前におにぎりでもご用意いただければここで絶景をおかずにしていただくと最高に美味しい。
この源氏ヶ駄馬には、色んな種類の高山植物を観ることができる。特に「草花」たちの中には「絶滅危惧種」に指定されているものもあり、6月から7月にかけてその開花の様子を見ることができる。足下には十分注意し、ゆっくりゆっくり歩きながら観察していくとひっそりと隠れるように咲き誇る「ヒメユリ」や「フシグロセンノウ」が目に入る。決して持ち帰ってはいけない。写真に収めて壁紙にしていただくのがオススメ。






■大野ヶ原で見れる草花たち
ハンカイソウ、オカトラノオ、タマアジサイ、フシグロセンノウ、カワラナデシコ、ミズキ、ツツジ、紫陽花、ヒメユリなどが、この6月から7月にかけて一斉に開花するので見頃を迎える。道後温泉から日帰りの旅、今月は四国カルスト縦断コースをご紹介したが、帰りには「森の魚」に立ち寄って気さくなご夫婦とおしゃべり。そして名物アイスクリームをいただいて帰途につく。

■帰りのコース
距離 約90km 2時間程度
内子町本川まで県道36号と県道52号を走り、国道379号から松山市へ向かう。
出発 森の魚
14時頃出発
到着 道後温泉坊っちゃんカラクリ時計
16時30分頃
今回はかなり長距離の山岳ドライブコースをご案内したが、約1,000〜1,400mの高原は、6月から7月にかけて短い春夏を迎える。下界では観ることのできない素晴らしい景色や美しい草花たちは写真の被写体としてもオススメ。決して草花は持ち帰らない。ゴミはしっかり持ち帰るというマナーを守っていただき、安全運転でどうぞ楽しい思い出の旅にしていただきたい。
Mr.K
#愛媛新聞旅行 #愛媛ツウのオススメスポット #四国カルスト縦断ライン
2026年6月1日(月曜日)









