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愛媛ツウのおススメスポット!

春の松山電車旅『港山散策』

港山城址からの一望

 取材撮影をかねて訪れたのは2月22日。この日はお天気も良く、この時期にしては少し異常とも思える4月中旬頃の気温だった。だから海を目指したわけではなく、目的は『港山城址』へ登り周辺と梅津寺を含めて散策することだった。
 私にとって三津浜という地名の響きは、子どもの頃に何度となく山口県の親戚へ行く両親に連れられて船に乗ったことから印象に残っている。現職を退いた後に転身した写真作家業に就かなければこの地へ踏み込むことはなかったかもしれない。地域の歴史、特に戦国から江戸、そして維新にかけての動きには殊の外刺激された。ファインダーを覗く際の基本的学習要素のひとつになっていることから『港山城址』には興味を抱き、先ずは登ってみることにした。 

今回の旅も路面電車と郊外線を乗り継ぐ作戦。

 出発は道後温泉駅。1番は松山市駅からJR松山駅経由で松山市駅へ戻る。2番はその逆回りで大街道経由で松山市駅へ戻る。3番は道後温泉駅から上一万と大街道を経由して松山市駅を往復。5番は道後温泉駅から上一万と大街道を経由してJR松山駅へ向かい往復する。6番は松山市駅から本町6丁目を往復するが、土日祝祭日・振替休日・年末年始は運休するので注意が必要。

 目的地に近い駅は伊予鉄道高浜線「港山駅」なので、道後温泉駅から路面電車「3番」か「5番」に乗って上一万駅で下車するが、この時にスマホ決済すれば210円(現金は230円)。忘れないように「乗り換え券」を運転手さんからもらって、しばらくするとやってくる「2番」に乗り換え「古町駅」で下車する。ここまで20分前後。

 いったん路面電車のホームを出て郊外線券売機にて港山駅までの切符を購入(350円 / キャッシュレス20円割引)。再び郊外電車のホームへ出て待っているとほどなく電車はやってくる。路面電車も含めて全て15分間隔で運行されているので待ち時間のストレスはそれほどなく、古町駅からは15分ほどで港山駅へ到着する。

伊予鉄道高浜線港山駅
港山城址の登り口

港山駅で降りて踏切を渡り海の方へと進む。
 伊予鉄高浜線と平行して走る県道19号松山港線があるのでクルマの往来はそこそこあるが、閑静な住宅街でもあり、淡路ヶ峠から視界に入る三津浜の風景が目の前にあるのだ。webも含めて色んな資料や情報に目を通し自分なりに膨らましたイメージと、この港山の雰囲気とはどこかしら味が違うというのが第一印象。港山駅からは50mも歩けば港山城址への登山口が目に入る。杖も用意してあることから、ひょっとしたら急な上り坂なのかと少し呼吸を整えていざ出発。

登山道は竹林の中を往く
ここが頂上・・・絶景が拡がる

 尾根伝いに延びる登山道の左右は竹林だ。昔はこんなことではなかっただろうと思いを巡らせながら歩を進める。路がかなり踏みならされていることから、おそらく地域の方々のお散歩コースになっていて朝夕ここを登っておられるのかと想像は尽きない。竹林のところどころに平坦地が現れる。おそらく何らかの城郭設備があったのだろう。500年も前のことに思いを馳せる。

 時代は建武年間。河野通盛が湯築城を築城した際に海の守りとして築城されたのがこの港山城。だが歴史は意地悪だ。当時の河野家は宗家の河野通直と庶子家で港山城を拠点に、通直をも凌ぐ制海権を有していた河野通春が争っていたとされる。結局1481年の二度目の戦いの際に通春は討死。そこから百年後の話になるのだが、秀吉の四国征伐によって1585年(天正13年)に滅び廃墟となってから今日に至っている。[松山市教育委員会資料参照]

 この城址での出来事などに思いを馳せながら登って行くと視界が広がり頂上へ。ゆっくりゆっくり登り始めてから20分ほどだから、想像していたほどキツくはない。眼前には興居島。右手には梅津寺。ちょうどこの日は、停泊して一般公開されていた海上自衛隊の最新鋭輸送艦「ようこう」が出港していくタイミングと重なり思いもよらない写真が撮れた。春本番にはおそらく桜が咲くことを思うと、もう一度その時期に来なければという思いを募らせて下山した。

正面が興居島、右手には梅津寺
洗心庵跡

 下山後、すぐ側には「洗心庵跡」という石碑が目についた。既に家守の方は居なくなってしまったのかと思える建物の入口にあった。気になったのでスマホを繰ってみた。すると芭蕉の足跡を辿って1795年(寛政7年)に松山を20日ほど旅をしたと言われる小林一茶が、元々尼寺(明治5年廃寺)だった「洗心庵」において芭蕉を偲んで句会を催したと言われている。その証がこの地に残されているということのようだ。どうやら芭蕉の足跡を辿った一茶を、さらに追いかけたのが正岡子規だったということが少し見えてきた。だとしたらもっと掘り下げていけばさらに発見があるのかもしれない。庵の近くには「亀水塚」と呼ばれる芭蕉没後百年の碑もあるようだが、また、別の機会を観てご紹介したい。

思わず足を止めて読み入る・・・
線路沿いの裏道は雰囲気満点・・・

「のどかさやすこしくねりし松縄手」 正岡子規

 確かに長閑なこの雰囲気。色んなところへ撮影に出向いて散策する機会も多いが、今回の三津浜から港山、そして梅津寺への向かう路地とその周辺地域は流れている時間がゆっくりであるように感じさせられた。

そして海へ出る・・・
心も一緒に洗ってくれる・・・

高浜線沿いに路地を進む。
 波の音が聞こえてくるので海は近い。そして路地の行き止まりにある倉庫と倉庫の間から海が見える。良い景色だ。特に夕暮れが近くなってくると格別。ここでブライダルの前撮りロケをするカップルが多いということも理解できる。先ほど出港した輸送艦「ようこう」と入れ替わりにフェリーが入港してきた。いよいよゴールの梅津寺。ここでは、港山城址から観た景色とは違って波の音まで美しくて癒やされる。

BUENAVISTA(ブエナビスタ)

砂浜のゴール付近に白い建物が見える。
 どうやらレストランだ。「BUENAVISTA」という屋号が目に入る。午前11時30分頃に道後温泉を出発してから昼食もとっていなかったのでちょうど何かを食べたいと思っていたところに現れたレストラン。階段を昇って中へ入ると若いカップルさんや女性のグループさんなどが既に雰囲気を楽しんでいた。窓側へと案内されたが、窓側(海側)の雰囲気を観たかったのであえて奥側へ。

 早速注文していただいた「特製タコライス(1,130円)」はサイコー。窓側の席では海を眺めながら仲良くクリームソーダ・・・これに刺激された私も同行スタッフと一緒にクリームソーダ。良い時間だ。

特製タコライスv(^-^)v
窓際の席でこれはサイコー

 お客様は次から次へとご来店。が、しかし、満席なので台帳に名前を記入しての順番待ちなのだ。オーナーと思しき感じの良い女性の調理師さんとひと言二言。原稿を書かせていただくことを告げて店を出た。ここで15時。梅津寺駅から高浜線で古町へ。路面電車に乗り換えて上一万経由で道後温泉駅に戻ってきたのはほぼ16時。

 道後で「いなり弁当」などを買い込んで言っても良いが、オススメは「BUENAVISTA」でのランチ。ただ、人気店だけにお客様が多く順番待ちであることを事前に把握しておいていただきたい。開店情報などはインスタグラムで発信されているのでご確認ください。

 道後温泉に泊まってゆっくりブラブラ松山電車旅は、地元の方々でも楽しいオススメメニューです。是非、お出かけください。

では3月も素敵な旅を♬
Mr.K
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旅の経路
出発:道後温泉駅 路面電車「3番」か「5番」(@230円 / キャッシュレス20円割引)  
   ※下車前に乗り換え券をもらう
下車:上一万駅で「2番」に乗り換え
下車:古町駅で高浜線に乗り換え(@350円 / キャッシュレス20円割引)
到着:港山駅
徒歩:港山城址~周辺散策~海岸散策~BUENAVISTAで休憩&食事
BUENAVISTAはインスタグラムで店舗情報を発信中。
乗車:伊予鉄高浜線梅津寺駅(@350円 / キャッシュレス20円割引)
下車:古町駅で路面電車「1番」に乗車(@230円 / キャッシュレス20円割引)
   ※下車前に乗り換え券をもらう
下車:上一万駅で「3番」か「5番」に乗り換え
到着:道後温泉駅

【ご注意】
市内電車時刻表・郊外電車時刻表などの詳細はこちらをご覧ください。
2026年4月1日から運賃改定が実施されます。

2026年3月1日(日曜日)

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